生まれは武士の内職仕事だった!?
母が百貨店で買ってきてくれたのが、曲げわっぱとの初めての出会いでした。その製品が岐阜県の木曽で作られたものだったのでずっと木曽の伝統工芸品だとばかり思い込んでいました。
しかし、岐阜県の木曽ではなく、秋田県の大館(おおだて)が発祥の地だったようです。
曲げわっぱの歴史は遠く奈良時代にさかのぼるといわれています。「大館曲げわっぱ」の起源は、木こりが杉の生木を曲げ、桜皮で縫い止めたわっぱ(弁当箱)。
秋田藩はその当時関ヶ原で豊臣方で戦に敗れ、領内では冷水害が相次ぎ、領民は窮乏ひどく、家中の生活も同様その日の糧に困るものも。
そんな時代で秋田藩の大館城城主は領内の豊富な森林資源を利用して、家中の窮乏を打開すべく武士たちに命じ副業として曲げわっぱの製作を奨励。
次第に領内、そして他領にも進出して「大館曲げわっぱ」として知られるようになっていったのです。
時の権力者や支配階級であった武士らもいよいよ生活にも困窮した結果が、いまのこんな素敵な曲げわっぱにつながっているんだ・・なんて思うと大変な時代こそ何かを生み出すパワーがあるのかもしれませんね。